火災現場での危険要因



    ここでは消火現場における危険要因とその対策についてお話しします。

    



    屋内進入

    火災のステージは後ほど詳しく述べますが、初期、中期、最盛期を経て減衰期・鎮火と至ります。

    初期消火時での屋内進入であってもフラッシュオーバー(※)、有害ガスの吸引といった危険があるため、

    自身の安全を守るには耐火服・空気呼吸器等の装着と多くの訓練が必要となってきます。

    以上の理由により、基本的に消防団員は屋内には進入するべきではなく、出来るかぎり消防署の隊員に任せるべきだと考えます。

    もし、人命救助の必要性がありかつ消防署の到着を待てない場合など、どうしても屋内進入が必要な場合は、細心の注意を払いましょう


    ※フラッシュオーバー:爆発的に延焼する火災現象




    放水時

    火災が進むと家屋の倒壊を考慮に入れて消火活動を行う必要があります。

    筒先を持つ隊員は、建物が倒壊しても影響がない程度まで離れて放水するよう心掛けましょう。

    日本家屋の場合瓦が落ちてきたり、注水の水圧で瓦が飛来する事もよくありますので注意が必要です。

    また、注水中に筒先から手を離すと、圧がかかっているため筒先が暴れ身体に当たり怪我をします。

    筒先補助に必ず1名以上がつき不測の事態に備え、かつ定期的な筒先保持の交代も忘れないようにしましょう。

    更に無線・トランシーバー又は伝令員を使って本部・火点・水利の連携を密に取りましょう。

   (水利部署から火点が見えない事態はよくあります)。



    その他

    夜間の火災時に暗い場所で、水利に落ちたり、側溝へ足を落とし込んだり等の事故がよく起こります。

    危険と思われる箇所は投光器にて照らしたり、懐中電灯を持って隊員を立たせておくなどの対策が必要です。

    また、残火処理や確認のため、屋内に入ったり屋根に登る際(そのような行為もあまり好ましくありませんが)、

    十分に頭上や足下に注意しましょう。梁や柱が落ちてきたり、床が抜けることがあります。

    屋根は瓦が残っていても、下の支えが燃え落ちていることがありますので注意が必要です。

    更に長靴を突き破って釘を踏み抜くことがあります。多少値段が高くなりますが、足の底に鉄板が入っているものを使用しましょう。