火災防御



    火災防御とは、消火活動をいかに効率よく行うか、また延焼を防ぐかの戦術です。

    現場にもよりますが、基本的には火点を包囲するよう筒先を配置します。

    防御の仕方も火災の段階によりおのずと違ってきます。



    火災初期

    建物の一部が局燃焼している状態です。拙速主義に基づき一挙に注水消火します。

    とにかく一番近い水利に部署し、ホースを1線延長します。スピード重視です。

    



    火災中期

    初期より延焼が進んだ状態です。煙の色も白煙から黒煙に変わり全体に火が回ろうとする状態です。

    開口部や瓦の隙間から煙が噴出します。火災中期においては、建物を包囲するように筒先を配置します。

    より安定した水利に部署することが求められます。

    また、先着隊と後着隊とが交錯するため、事故の起こりやすい状況でもあります。

    



    火災最盛期

    建物全体に火が周り、あちこちから火炎が噴出している状態です。

    梁や瓦の落下、柱や壁の倒壊等の危険が増大します。

    最盛期においては噴出した炎や放射熱により、容易に隣接建物に燃え移ります。

    隣接する建物等があれば、延焼防止に重点を置き消火に当たりましょう。

    筒先を噴霧注水に切り替え、隣接建物への放水などが効果的です。

    



    火災衰退期・鎮火

    衰退期は火力を消防力が上回り、制御下に置いている状態です。また鎮火においては残火処理の確認を十分に行いましょう。

    目視出来ないところがあれば、直に触って熱を確かめる、許可を得て必要最小限の範囲で破壊し確認するなどが有効です。

    布団やマット類などは水切れした後、再燃することがありますので、屋外へ搬出しておくなどの措置をとりましょう。